収穫量は前年比1.4倍！【アビルヒーター導入】でイチゴの成長や味を安定管理。

ヒーターを併用しての重油代は、前年が70万円ほどかかってましたが、本年は40万ほどに下がりました。

電気代は、事務所等を合算してお支払いしてるのでわからないです。

※（ランニングコストについては弊社長久手ハウスで計測したデータがありますので順次公開致します。）

収穫量は前年比の1.4倍ほど増収しております。

生育速度は比較区と比べて収穫開始が１週間ほど早かったので、早かったと言えます。

味の変化というより、味のブレが非常に少なくなったと感じられました。数値としても、現状は糖度的に安定してます。

設置場所は定植箇所の中央に１㎝ほど覆土して這わせております。

21度～23度にしてます。理由としては、日中は潅水をしているため温度が少し下がるため。

今期は、大雪が降った2日間しか暖房を稼働させなかった、アビルヒーターのみの使用です。
ちなみに昨年の暖房設定は、8度を維持するよう設定しておりました。

最初は、使ったことがないものでしたので正直なところ半信半疑でしたが、実際に使用してみるとイチゴの成長や味が安定して管理がしやすくなり、暖房機もほぼ使用せずに春まで迎えることが出来たので凄く感謝しております。

生育上は特に改善点はないですが、強いて言うなれば設置と回収に少し手間がかかるぐらいでしょうか。

ヒーターを使って糖度を上げるのは理論上可能であると考えられます。理由としましては、1991年のイチゴの生理生態的研究で、18～23度での根温制限をした栽培においての果実に含まれる糖度について記されていますが、そこには18度、23度区で根の動きが活性化され、葉の呼吸が多く光合成が活発に行われることで糖の含有量が増加しているとの結果がでていたので、糖度を上昇させるのは可能であると推測します。